となります。そして、これらの授業時間内で使う公立中高の6年間の教科書全部の英語分量は、わずか3万語程度と言われています。
さらに、高等専門学校や技術科学大学などの理工系の教育機関では、工学などの専門科目に多くの授業時間が充てられる一方、英語の授業時間は決して多くないことを考えると、英語力を高めるためには、授業だけの学習では量も時間も不十分なのは明らかです。
では、どうすれば英語に接する量を増やすことができるのでしょうか?そこで、お勧めする英語学習法が、「英語の本を楽しく読む」ことです。これは、「SSS(Start with Simple Stories)式多読法」と呼ばれる英語学習法の1つです。
SSS式多読では、以下の3点だけ守ってもらいます。
今までの学習法と違って驚いたことでしょう。しかし、これはすでに日本語の読書でしていることなのです。辞書を使うと、どうしても話の流れが切れ、話の世界に入り込む楽しみがなくなってしまいます。分からないところでいつまでも止まっていても、やはり楽しくは読めません。つまり、英語の本を楽しく読むためには、「易しい英語から入る」(Start with Simple Stories)のがいいということです。易しい本を大量に読みながら、英語の語感や実力を養い、英語を英語として捉える(日本語に訳さない)習慣を身につけながら、徐々にゆっくりと難しい本に向かいましょう。